「経口補水液」に消費者庁が注意喚起

暑い日が続き、熱中症対策にこまめな水分補給は欠かせません。しかし、脱水症に用いられる飲料「経口補水液」について、消費者庁は「スポーツドリンクのように普段の水分補給として飲むものではない」と注意を呼びかけています。

経口補水液は、「特別用途食品」と国が定めており、脱水時に体内から失われた水と電解質(ナトリウムイオン、カリウムイオンなど)を素早く吸収できる飲み物です。感染性胃腸炎による下痢や 嘔吐おうと 、発熱、過度な発汗などによって脱水症状が起きた場合に、水と電解質を効率的に吸収できるように特別な割合で成分が配合されています。

消費者庁によると
〈1〉経口補水液はスポーツドリンクよりもナトリウムやカリウムが約3~4倍多く含まれている。
〈2〉脱水状態でない人が普段の水分補給として飲むものではない。経口補水液は、医師や管理栄養士らと相談し、指導に沿って使用。
〈3〉ナトリウムやカリウムの摂取量を制限されている人は、飲み方を誤ると健康に大きな問題を引き起こすおそれもある。使用前に必ず医師に相談。また、ナトリウムやカリウム以外に糖質も含まれているため、医師から糖質の摂取量の制限を指示されている場合も注意が必要。
〈4〉脱水を伴う熱中症に効果がある経口補水液もあるので、パッケージの表示をよく確認する。
と呼びかけています。

経口補水液には、スポーツドリンクよりも多くのナトリウムやカリウムが含まれているため、健康な人が大量に飲むと、血圧や心臓に負担がかかる可能性があるようです。ご注意を!